レジ袋有料化(2020年7月1日~)に関するアンケート調査結果|日本デジタルリサーチ

2020年7月1日から始まったレジ袋有料化に関するアンケートを実施しました

日本デジタルリサーチです。

2020年7月1日、プラスチック製買い物袋を扱うすべての事業者を対象に、レジ袋の有料化が始まりました。

軽くて丈夫なレジ袋は普段の買い物に重宝するものですが、一方で廃棄物・資源成約、海洋汚染問題、地球温暖化などの課題点も有するものでした。
そこで、今まで無料で配布していたレジ袋を有料で提供することで、それが本当に必要なものだったのかを見直す取り組みが発足したのです。

あなたは有料化の後もレジ袋を購入し、利用していますか?
それとも、有料化をきっかけにエコバッグに切り替えましたか?

今回は、日本デジタルリサーチアンケートVol.5として、レジ袋有料化から一年以上が経過した現在の様子を調査したので、その結果を報告させていただきます!

2020年7月1日から始まったレジ袋有料化に関するアンケート調査結果

レジ袋有料化以降のレジ袋・エコバッグの利用率や環境問題に対する心境の変化などを、15歳~99歳以下の男女200名づつ、合計400名に質問してみました。

本アンケート前にスクリーニングアンケートを実施しており、「週二回以上、実店舗で買い物をしている」と答えた方に限定して調査を行っております。

 

レジ袋有料化以降のエコバッグ携帯者は、9割以上!

まず、「Q1:レジ袋有料化以降、エコバッグを携帯していますか?」という質問にお答えいただきました。

2020年7月1日から始まったレジ袋有料化に関するアンケート調査結果「Q1:レジ袋有料化以降、エコバッグを携帯していますか?」|日本デジタルリサーチ

なんと、レジ袋有料化前からエコバッグを携帯していた方は、全体の半数を超える53.5%に。
また、レジ袋有料化に伴いエコバッグの携帯を始めた方は合計38.5%となっており、レジ袋有料化以降はおよそ9割以上の方がエコバッグを携帯しているみたいですね。

エコバッグを携帯していない人は全体の7.5%とかなり少なく、男性の方がエコバッグを携帯していない方が多いみたいです。

 

レジ袋有料化以降は、レジ袋よりもエコバッグの利用率が高い?

次に、「Q2:レジ袋有料化以降、エコバッグとレジ袋のどちらを利用していますか?」という質問にお答えいただきました。

2020年7月1日から始まったレジ袋有料化に関するアンケート調査結果「Q2:レジ袋有料化以降、エコバッグとレジ袋のどちらを利用していますか?」|日本デジタルリサーチ

エコバッグを利用している方は63.75%で、男女ほとんど差はありませんでした。

ほとんどエコバッグを利用しているが、時々ビニール袋を利用する方は合計22.75%となりました。
しかし、こちらは男性8.5%・女性14.25%と男女でやや差が生じており、女性の方が多い割合ですね。

一方で、ほとんどレジ袋を利用している方や、レジ袋を利用し続けている方は男性の方が多いようです。

 

レジ袋有料化以降、レジ袋をもらわなくなった人が45%!

レジ袋有料化に伴ってレジ袋を利用する方は減っているのでしょうか?
それを知るべく、「Q3:レジ袋有料化以降、レジ袋をもらう頻度に変化はありましたか?」という質問にもお答えいただきました。

2020年7月1日から始まったレジ袋有料化に関するアンケート調査結果「Q3:レジ袋有料化以降、レジ袋をもらう頻度に変化はありましたか?」|日本デジタルリサーチ

有料化前からレジ袋をもらっていなかった方が23.75%、有料化以降もらわなくなった方が45%と、有料化以降もらっていない人は合計68%を超えているようです。

また、有料化以降もらう頻度が減った人は26.25%となっており、有料化以降意識が変わった方は71.25%にも及んでいます。

 

レジ袋有料化以降もレジ袋をもらう理由は、「携帯をを忘れていたから&再利用するから」

Q3で「有料化以降もらう頻度が減った」「有料化にかかわらずもらっている」と答えた方に、「Q4:レジ袋有料化以降もレジ袋をもらっている理由を教えてください」と質問させてていただきました。

当てはまる項目を複数選択してもらっています。

2020年7月1日から始まったレジ袋有料化に関するアンケート調査結果「Q4:レジ袋有料化以降もレジ袋w尾もらっている理由を教えてください」|日本デジタルリサーチ

回答を見ると、レジ袋を再利用する場面がある・エコバッグの携帯を忘れていたがどちらも51票(41.13%)と高く、環境問題にまったく関心がないというわけではなさそうです。

次いで、エコバッグに購入した商品が入りきらなかった場合にやむを得ず活用している方が26.61%、エコバッグの携帯が面倒と感じている人が21.77%と続いています。

 

レジ袋有料化以降、環境問題に関心を寄せる人は増加!

レジ袋有料化の目的は、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題に対し、身近なレジ袋を有料化することでプラスチックごみの削減や各環境課題への対応・ライフスタイルの見直しを促すことにあるようです。

そこで、「Q5:レジ袋有料化以降、環境問題への関心に変化はありましたか?」という設問から、環境問題に対する意識の変化を調査してみました。

2020年7月1日から始まったレジ袋有料化に関するアンケート調査結果「Q5:レジ袋有料化以降、環境問題への関心に変化はありましたか?」|日本デジタルリサーチ

これを見ると、レジ袋有料化以前から環境問題に関心があった人は46.5%ですが、レジ袋有料化以降25%の人が新たに環境問題に意識を向けるようになり、今では7割以上の方が環境問題に意識を向けているようです。

しかし、行動に移せている人自体はレジ袋有料化前18.5%、有料化以降新たに13.75%増えて41.5%。
環境問題に関心がある人のうち実際に行動に移せている人は58%となっており、今だ環境問題に関心はあっても行動に移せていない方が4割以上存在していることがわかりました。

 

まとめ

日本デジタルリサーチアンケートVol.5は、レジ袋の有料化に関するアンケートでした。
皆さんにとっても身近な出来事だったため、興味を持って読んでいただけたら幸いです。

レジ袋有料化以前からエコバッグを利用している方や環境問題に関心を寄せていた方も多かった印象ですが、有料化をきっかけにエコバッグの携帯や環境問題に対する意識が変わった人も多く、レジ袋有料化の影響がいかに大きかったかがはっきりしましたね。

プラスチックの使用量を削減することは、海洋ごみ汚染を減らすといった直接の影響力を落とすことはもちろん、ごみ焼却のために排出される二酸化炭素による地球温暖化予防や、プラスチックの原料となる石油資源問題など、さまざまな環境問題への対策につながります。
レジ袋有料化をきっかけに、さまざまな環境問題に目を向けてみてくださいね。

 

【調査概要】

タイトル 2020年7月1日より始まったレジ袋有料化に関するアンケート
調査方法 インターネット調査
調査日 2021年10月15日 ~ 2021年10月15日
調査対象 全国、男女、20代~60代
調査人数 400人